「アジアの流域水問題」の紹介
本書は「人口急増地域の持続的な流域水製作のシナリオーモンスーンアジア地域等における地球規模水循環変動への対応戦略」の研究プロジェクトのメンバーで著わされた。
その内容は9つの流域の水問題を追及する。洪水が中心となる水問題ー長江流域、メコン川流域、水不足が中心となる水問題ーシルダリア川流域、ユーフラテス川・チグリス川流域、ヨルダン川流域、ガンジス川流域、サイゴン・ドンナイ川流域を捉え、その水問題の克服と課題について言及する。
砂田憲吾編著 CREST アジア流域水政策シナリオ研究チーム著
(技報堂 2008 3,000円)
「スリランカ水利研究序説」の紹介
過剰開発は、農村と農業に荒廃をもたらすとの視座からスリランカ灌漑農業のあとを古代〜現代へと辿りデーワフワ、アヌラーダプラ地方の現地調査を踏まえた水利史を基軸とする、本邦初のスリランカ社会経済歴史である。
中村尚司著
(論創社 1988 2,200円)
インドの水問題」の紹介
深刻化する水不足、水争いに揺れる連邦制、水資源開発の行方はー州際河川水紛争の5事例を中心に、地下水灌漑、河川連結構想など独立後のインドにおける水資源開発の総体を詳説する。
多田博一著
(創土社 2005 3,800円)
「医者、用水路を拓く」の紹介
白衣を脱ぎ、メスを重機のレバーに代え大地の医者となる。
「百の診療所より1本の用水路を!」
パキスタン・アフガニスタンで1984年から診療を続ける医者が戦乱と大干ばつの中1500本の井戸を掘り、13キロの用水路を拓く。
国際社会という虚構にまどわされず、真に世界の実相を読み解くために記された渾身の報告。
中村哲著
(石風社 2007 1,800円)
「タイ国の水資源開発」の紹介
タイは水に恵まれた国である。タイの人々は自由にぜいたくに水を利用してきた。しかし現代では経済発展に伴って、河川や運河の水質汚濁等が生じ、また水不足も生じている。本書は有史以来から現代までのタイの水資源政策を論じる。
その内容はタイ国の水資源開発史、近代における社会・経済計画と水資源問題、水資源開発事業の近代化、チャオプラヤ川の水文化、大規模ダム貯水池と水循環の内容となっている。
手計太一著
(現代社 2008 2,500円)
カナート イランの地下水路」の紹介
砂漠地帯といえども水は流れている。カナートとは地下水路のことである。イラン高原には堅坑の深さ約10m、横坑の長さ5〜10mで人がかがんで歩ける地下水を導く暗梁、即ちカナートが掘削されている。
本書はイランの文化、カナートの技術と文化、水の論理と土地制度、カナートとイラン社会の構造、水利問題の思想と歴史の構成となっている。
日本では地下水路の規模は小さいが三重県鈴鹿地区にマンボと呼ばれ、かんがい用水等に使われている。
岡ア正孝著
(論創社 1988 2,000円)







